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第10回 鳥害対策商品について(ネット型編)

第10回はネットを用いた鳥害対策についてです。

鳥害対策は、大きく分類すると剣山型・ワイヤー型・ネット型・薬剤型に分類されるのですが、ネットと聞いて想像するのはゴルフ場やグラウンド等の縦に張られた防球ネットではないでしょうか。
実は、鳥害対策で用いられるネットはこの防球ネットを鳥害用に仕様変更したもので、現場に合わせて加工されたものです。

それではネット型について詳しく説明していきます。

鳥害対策におけるネット型の特徴と気をつけるべきポイント

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1. 開口部に適したネット型

鳥は高く複雑に入り込んだ場所を特に好んで棲み着きます。例えば、倉庫や作業場に掛かる屋根裏のH鋼などの鉄骨部分におけるハト被害はとても多く、今現在、被害がないからといって安心はできません

こういった屋根裏の鳥害対策では、剣山型とワイヤー型を組み合わせて使用し目立たなくスッキリさせる方法と、ネットで開口部を一気に塞いでしまう方法があります。

特に入り込んだ場所が非常に多い場合、ネット型でその入口となる開口部を一気に塞いでしまうといった使い方は非常に効率的です。

ただ、実際には剣山型、ワイヤー型、ネット型のどれがその現場に適しているかはケースバイケースですので、ある部分にはネット型、ある部分には剣山型と適材適所に使用することをお薦めします

2. ネット型は鳥の種類、現場に合わせたオーダーメイド

剣山型、ワイヤー型ではそれぞれ弊社バードレスマットハトワイヤーなどの具体的な商品が存在しますが、ネット型は基本的には防球ネットを鳥害用に転用して使用します。

鳥害対策用にネットを使用する場合は、対象とする鳥の種類や現場、環境を考慮して糸の太さ、目の大きさ(1マスの大きさで小鳥はマス目を小さく、カラス等の大型の鳥は大きなマス目になります)等その都度現場に応じて仕様が変わります。

業務用のネットはある程度太さのある耐候性樹脂の糸が編み込まれたしっかりした商品です。ホームセンターや100円ショップで鳥害対策用と銘打っている安価な商品は、簡易な樹脂の成形品であったり、細い糸であったりとしっかりとした作りではありません。
家庭用として簡易的にDIY感覚で使用するなら問題ありませんが、業務用品とは明確な差があります

3. 施工方法

ネット型は大きくなればなるほど風の影響を受けますので、それに耐えられるよう躯体にアンカーボルトやクランプを使用してしっかりと固定する必要があります。

アンカーボルトやクランプを用いて施工しない場合、ネットをピンと張った状態で固定することができず、強風で波打ってしまいます。天井裏に張った場合には自重でたるんでしまい、見た目が悪いばかりでなく、下で作業するフォークリフトがネットに引っ掛かって破いてしまうなどトラブルの原因になります。

また、ネットの固定金具をボンド止めしている工事を見かけることがありますが、これではネットにテンションをかけることができていないので、先述のトラブルの元となります。
固定具が樹脂製品のものもありますが、屋外で荷重が掛かる部品ですので、本来プラスチック素材は向いていません。業務用途の場合は特にご注意ください。

鳥害対策は信頼できる鳥害対策専門業者に

「ネットを張るだけだから」と、どの施工業者に頼んでも同じとは考えないでください。鳥害対策工事は鳥のことを熟知している専門業者でないと、詰めの甘い施工になります。鳥害専門業者は鳥害対策をメインに行っているプロですから、鳥害対策のノウハウと勘所を熟知しています。

例えば、ネット型は鳥が内部に入れないように隅々まで確認してしっかりと開口部がなくなるように覆うのですが、少しの隙間(この隙間加減が専門業者でないと判別できないのです)を見逃してしまったり、ネットの隙間や裂け目に侵入してしまった鳥が脱出できなくなり、ネット内部で死んでしまうこともあります。

そのようなことのないように、工事を依頼する時はぜひ信頼のおける専門業者に依頼し、施工後は隙間や破れなどの異常がないか時々チェックすることをお薦めします。

ネット型は特に開口部にうまく使えば効果的な鳥害対策になる方法ですので、他の方法と上手く組み合わせるとよいでしょう。

鳥害対策と消防法

注意点がもう1点、ネットも開口部ならどこにでも使用できる訳ではありません。ベランダなど、緊急時に人の出入りが必要な場所では消防法で使用が禁止されていますので注意が必要です。
(難燃性で緊急時に破ることが可能であれば使用できる場合もあるようですので、詳しくはお近くの消防署にお問い合わせください)