• 鳥害対策商品

鳥害対策商品について(ワイヤー型編)

今回はワイヤー型鳥害対策商品についてです。

鳥よけ・鳥害対策商品の中でワイヤー型の特徴として最初に挙げられるのが、「ワイヤー型ゆえの目立ちにくさ」だと思います。
目立ちにくいワイヤー型は、建築物の美観を保ちながら、溶け込むように設置が可能というメリットがあります。反面、剣山型と比べると鳩よけ効果はやや劣るというデメリットもあります。

ワイヤー型は、以下について注意を払うことにより、鳩よけ対策として高いコストパフォーマンスを発揮します

  • 適切な設置場所
  • 適切な施工

また、「バードレスマット」などの剣山型と非常に相性がよく、うまく組み合わせることで鳩よけの効果を高めることができます
そういった部分を含め、今回はワイヤー型鳥害対策商品についてご説明します。

ワイヤー型鳥害対策商品の設置は、「奥行きのない場所」が最適

ワイヤー型は、細く視認しにくいステンレスワイヤーを横方向に張って設置し、正面や斜め上方向からの鳥の着地、侵入を防止するものです。
弊社のハトワイヤーでは、ハトが嫌がる頭部と胸部の高さにワイヤーを2段張りすることで、さらに忌避性能を高める工夫をしています。

H形鋼、パイプや手摺りなどが設置に適しており、ダイレクトに上から侵入される奥行きのある広い場所(平面)には適しません。
奥行きのある現場の場合は、上からの鳥の着地を防ぐために、奥の方に剣山型の「バードレスマット」を設置し、人目につく最前列部分にハトワイヤーを設置するなどの工夫をすることで、目立ちにくさと忌避性能を両立させることが可能です

設置場所の形状や特徴に合った、適切な施工で効力アップ!

どんなに優れた商品でも、適切に取り付けることができなければ商品の実力を発揮できません。
ハトワイヤーは数種類の取り付けアタッチメントを用意しておりますので、パイプ状の場所や鉄骨、駅や橋といった振動の強い場所など、様々な現場に合った施工をすることが可能です。

接着剤での施工は可能ですか?

時折、お客様から「ボンドで設置したいが可能ですか?」とお問い合わせをいただくことがあります。
ワイヤー型鳥害対策商品は、その特性上、常に横方向に引っ張る力が働いています。また、『第8回 剣山型の鳥害対策商品を選ぶ時のポイント』でも述べましたが、紫外線や風雨など屋外の環境は非常に過酷です。

そのような環境の中、ビス等の物理的な止め方をしない接着剤での設置では簡単に外れてしまうことから、弊社では「接着剤での施工は不完全な取り付け方法」としています。
ですので、弊社では接着剤対応のアタッチメントは用意しておりません。

テグスや結束バンドではいけないの?

弊社ハトワイヤーでは、長期に渡って安心してご使用いただくため、基本部材のほとんどが高耐久のステンレス(SUS304)製です
類似した商品の中には、ナイロンテグスや結束バンドを使用した製品もあるようです。しかし、先にお伝えしました通り、過酷な屋外環境下ではナイロンテグスや結束バンドは劣化が早く、おすすめできません。鳩よけのワイヤーは高所に使用する場合も多いので、耐候性の低い結束バンドを使用すると、劣化に気づかず、落下の危険も伴います

これまで対策が難しかった場所にも対応可能な「ハトワイヤー」

弊社ハトワイヤーは、取り付けアタッチメントの拡充に合わせて、取り付けられる場所が飛躍的に増えました。
また、剣山型とうまく組み合わせることにより、従来では対策方法が無かった場所でも対策が可能となった例も出てきています。

例えば、倉庫屋根裏の場合、従来は防鳥ネットによる対策しかなかったのですが、倉庫内で作業するフォークリフトなどがネットを引っ掛け破いてしまったり、見栄えが悪いなどの問題がありました。
このような現場でも、現在では充実した取り付けアタッチメントにより、ハトワイヤーやバードレスマットでカバーできるようなっていますので、参考にしていただければと思います。

この記事を書いた人

この記事を書いた人

山本 剛司

(株)コーユー代表取締役社長。1984年の創業当初から業務に携わり、鳥害に関する経験を重ねる。2008年二代目として代表取締役社長に就任。
鳥害対策市場黎明期より培ってきた業界経験と豊富な知識を基に、鳥害対策のエキスパートとしてオリジナリティある新商品の企画、開発を行う。

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