第3回 ムクドリの生態

  • 鳥の生態

第三回目は近年、都市部で身近に見かける鳥になった、ムクドリについてお話していきたいと思います。

かつてムクドリは山林に生息し、田畑の害虫を食べてくれることから、益鳥として人々に認識されていました。
しかし昨今の都市開発で、ムクドリが生息していた森林が伐採されてしまい、ねぐらを失ったムクドリが都市部にねぐらを作るようになりました。
こうして都市部でもムクドリを見かけるようになったわけです。
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■特徴

ムクドリは全長24cm ほどで、スズメとハトの中間ほどの大きさをしています。
外見については、頭は黒く、頬の部分は白く、翼、首、胸は茶褐色で、足とクチバシは黄色いのが特徴です。
鳴き声は、「リャーリャー」と鳴き、多数で集まって鳴くため、とてもうるさいと感じる人が多いと思われます。

■食性

雑食性で、植物の種子や果物、虫の幼虫などを好んで食べます。
地面に降りて虫などを探すこともあれば、木の枝に留まってリンゴやカキなどの果実を食べることもあるそうです。
特にムクドリは、椋(ムク)の木の実を好んで食べるため椋鳥(ムクドリ)と呼ばれるようになったと言われています。

■ムクドリの知性

ムクドリは学習能力が高い鳥であると言われています。
ムクドリが都市部へ飛来するようになった頃は、落葉樹、特に細い枝が多いケヤキを好み、落葉すると冬ねぐらへと移動していました。
しかし、ムクドリ対策のために、ムクドリがねぐらを作らないよう、落葉樹の枝の剪定が行われました。
落葉樹が無くなることで、ムクドリは本来好まない常緑樹へと避難するようになりました。
通常は常緑樹を好まないので、ねぐらとしませんが、一時的な避難を繰り返すことで常緑樹でも大丈夫と気付いてしまうと、それからは常緑樹をねぐらとしてしまいます。
こうして冬でも移動することなく、そのまま常緑樹を一年中ねぐらとしてしまうことになったのです。

次回はスズメの生態です。