2鳥のフン害と巣の撤去

解説

犬や猫のフンと違い、鳥のフンは小さなものなので皆さん普段はあまり気にかける事はないと思います。でももし鳩などの鳥達が皆さんの身近な場所を気に入って頻繁に飛来するようなってくると、そうも言っていられません。

例えばマンションのベランダは奥まっているため、鳩のフンは雨風では流れてくれません。そうしてどんどんフンが堆積していくのですが、汚れが気になるだけでなく、乾燥した鳩のフンは空気中に飛散しやすく、喘息やアレルギー、クリプトコックス症、肺炎や脳障害などの病気を引き起こす原因になります

当然ですが鳥たちは自由に色々な所を飛び回るため常に病原菌を運んでいるようなものですし、着地や飛び立つ時の羽ばたきによって毎回乾燥したフンの粉を巻き上げてしまいます。

健康被害以外にも鳥のフンで気をつけたいことがあります。それは鳥のフンは強い酸性で、金属やコンクリートを腐食させてしまうため、建造物への影響も無視できないということです。

アメリカでは鳩のフンによって橋の鉄骨が腐食し、崩落してしまった例もあります。建物以外にも、車のボディに付着したフンは速やかに洗い流さないと、塗装にダメージを与えてしまいます。

また鳥には強い帰巣本能があるのですが、営巣を始めるとさらにその場に強く執着するようになります。卵やヒナがいる場合、野鳥保護の観点から、勝手に巣の撤去をすることは法律で禁じられています市役所等で捕獲許可を取るか、専門の防除業者さんに撤去していただくか、もしくは巣立つのを待ってから撤去するかになります。 フンで汚れ出すと鳥は何度もそこに飛来してくる傾向がありますので、フンを見かけたらすぐ掃除するようにしましょう。有害物質を含みますので必ずマスクや手袋で防護して作業を行うようにしてください。